増田徳太郎の投資哲学

第7章 日経225「ミニ先物」増田足実践編

1.どうすれば月に30万円以上儲けられるか

まず初めに、「どうすれば月に30万円以上儲けられるか」について考えてみたいと思います。デイトレードの場合、これは1つの例ですが、単純な計算でいうと1日に1万5000円ずつ利益を上げ続ければ20日で30万円になります(取引コスト除く、以下同様)。

当然、1日のなかで失敗トレード(損失発生)も何度かあるでしょうが、トータルの利益が1日1万5000円以上確保できれば実現可能な数字です。問題は、1日に」1万5000円儲けるためには、どのくらいの投資金額と枚数で取引をしたらいいかという点です。

仮に、「ミニ先物」1枚を取引するのに必要な証拠金が7万円だったとします。1枚で1日に1万5000円儲けるためには、通算150円の利幅を取らねばなりません。これはまず、無理というものです。

それでは、10枚ならどうでしょう。通算の利幅は15円あれば1万5000円に手が届きます。デイトレードなら、1日に15円の利幅を取るためにはどうしたらいいかを考え、実行することです。

ただし、肝に銘じておかねばならないのは、投資資金に余裕がなければいけません。10枚取引するのに70万円あれば足りる(証拠金が7万円の場合)といっても、投資資金が70万円しかない人が10枚単位で取引すれば、すぐに頓挫してしまいます。

2.「デイトレード」勝利の方程式

デイトレードとは、その日のうちにポジションを手仕舞いし、翌日に買い玉または売り玉を残さない手法です。「ミニ先物」の値動きは、その日、市場がスタートする寄り付き(9時)、夜間取引の寄り付き(16時30分)にはギャップアップ(上窓をあける)、ギャップダウン(下窓をあける)して始まるケースがよくあります。

ポジションを翌日に持ち越すということは、想定外のギャップ(値幅変動)にさらされるリスクを伴うということです。その点、デイトレードは、「1日の値動きのなかで何度か仕掛けと手仕舞いを繰り返し、大引けまでに取引を終了させる」手法なので、予想もしない大きな損失を抱えるというケースはあまりないはずです。

長期にポジションを保有することにくらべると(予期できない出来事が起こり得る)、リスクは少ない取引といえるでしょう。しかし、デイトレードの場合、思いつきや勘に頼ったトレードでは、回数を重ねるごとに損失が膨らんでしまうことがよくあります。

そうならないためには、何よりも信頼できるトレードツールと確固たる売買ルールが必要となります。自分なりのルール(マイルール)を確立した上で、そのルールに従って淡々と取引を繰り返し、小さな利益を積み上げていくという姿勢が大切です。

3.分足チャートでトレンドと転換点をつかむ

増田足とは、グランビルが考案した移動平均線をベースに開発されたチャートです。移動平均線に色をつけたことで、トレンドと転換点が目で見て簡単に分かります。単純ですが、独創的で奥が深いチャートです。

増田足は3本足、25本足、75本足の3つの波動でチャートを読みます。分足は6種類(1分、3分、5分、10分、15分、30分)表示することができ、リアルタイムでデータが更新されます。ですから、時間の経過とともに足型はどんどん変化していきます。

株式投資で儲けるためにはチャートの読みが重要となりますが、増田足には瞬時にトレンドと転換点をつかむための工夫が随所に盛り込まれています。まずは「ピンクは上昇」、「ブルーは下降」から覚えてください。これが増田足の基本的な見方の第一歩です。

次に、25本足、75本足の色でトレンドを確認し、3本の足色の変化で売買タイミングをとらえます。

4.「3本足」の色の変化で仕掛けと手仕舞いを行なう

仕掛けと手仕舞いのタイミングは、3本足の色の変化で見極めます。3本足がピンクに転換したポイントが買い仕掛け、ブルーに転換したポイントが売り仕掛けのタイミングです。さらに、「先読み罫線」を見ることで実際の転換点よりもいち早く、転換点がとらえられるよう工夫されています。

先読み罫線というのは増田足の独自の機能ですが、文字通り、「先を読む、明日を読む」ための機能です。チャート画面上の縦の4本線が、先読み罫線です。一番右側から順に当日線(白)、3本前の線(赤)、25本前の線(緑)、75本前の線(黄)が引かれています。

これらの先読み罫線は、現在の株価(現値)と3本前、25本前、75本前の株価(終値)と比較し、先々の足の色を予測するためのものです。

また、チャート画面右下に「先読み」と記されたピンクの枠がありますが、これは「次の3本足はピンクになる」という予測です。この「先読み」がピンクであれば次の3本足はピンク、ブルーであれば次の3本足はブルーになると予想することができます。

次の3本足がピンクになるかブルーなるかという先読みの的中率は、統計上80%です。それ以降の先読みの的中率は徐々に下がっていきますが、先読みの色を見ていれば、目先の色の変化を予測しながらチャートを読むことが可能になるのです。

「足の色の変化=トレンドの変化」といえますから、先読み罫線をよく見て、いち早くトレンドの変化を察知して下さい。

5.「4つのチャート」でタイミングを見極める

増田足のチャートは、4つのチャートが同一画面に表示されています。メイン画面が分足チャートの場合、分足の増田足とローソク足、サブ画面の日足チャートと四次元足(予測足)チャートを同時に見くらべながら売買タイミングを探すことができます。

このような4つのチャートを同時に見ることができるソフトは他になく、日足の株価位置や四次元足(予測足)を同時に視覚でとらえることは、とても大事な意味を持ちます。

デイトレードは瞬時の判断が必要ですが、チャンス(利食い)やピンチ(損切り)の局面では、より一層の判断力が求められます。その時に迷わず、あわてず、素早い行動を促してくれるのが、これら4つのチャートなのです。

初期設定では、メイン画面のチャートは上段に増田足、下段にローソク足が表示されますが、さまざまなレイアウト登録が可能です。各種オシレーター系のチャートも同時に表示できますから、いろいろ試してみて下さい。

「ローソク足は投資家心理を表す」といわれますが、増田足とローソク足を同時に見ることで目先の方向感はより一層、判断がしやすくなります。

6.デイトレードには複眼的な情報が要求される

メイン画面の右上、サブ画面の上段は日足チャートで固定され、増田足とローソク足を切り替えることができます。下段は分足チャートを見ることができます。これも増田足とローソク足を切り替えて見ることができます。

そして肝心なのが、未来の窓に表示された四次元足(予測足)チャートです。実戦での仕掛け、手仕舞いポイントは、この予測足が判断の大きな材料になります。

この四次元足(予測足)は先読み罫線を進化させた機能で、先読み罫線の計算式を元に将来のチャートを可視化したものです。未来を読みながら、次の足型の変化をある程度想定して売買ができるので、自信を持ってポジションを持てるようになります。

デイトレードでも、「分足だけを見ていればよい」というほど簡単なものではなく、前日の足型、前日までのトレンドが大切なことはいうまでもありません。デイトレードで儲けるためには、複眼的なチャート情報を仕入れながらの取引が要求されるのです。

7.影足の「はらみ上放れ」は買いタイミング

先ほども述べましたが、初期設定のメイン画面は上段に増田足、下段にローソク足が表示されます。増田足でトレンドを、ローソク足で現在の株価水準をつかむことができます。

繰り返しになりますが、株式投資では「転換点」を的確にとらえることが最も重要です。この転換点は、直近の足型を解析する「天底アナライザー」を見れば、より正確な判断が可能になります。

ザラバ中はリアルタイムで直近の足型が更新され、それに応じたコメントが表示されますので、転換点をつかむための力強いサポーターになってくれます。

最も注目したいのは、ピンクとブルーの増田足に描かれている矢印の形をした「影足」の状態です。この影足で、仕掛けのポイントと手仕舞いのポイントをとらえることができます。

右図の③をご覧下さい。この影足の形は、「はらみから上放れ」とコメント表示されています。ちなみに、①は1本ローソク足の読み、②は合成ローソク足の読み、④は総合判断です。これらの読みからすれば、このパターンは明らかな買いのタイミングだといえます。

8.「はらみ」と「切り返し」で目先の底が分かる

買い仕掛けをする場合。誰しもが最安値で買って、最高値で売り抜けたいと思っています。ところが、ここが最安値だと思って買い仕掛けをしたあと、さらに安くなってしまい損切り。損切りをしたとたん、上昇に転じるなどという苦い経験をしたことがどなたにもあると思います。

増田足を使っても、実は最安値買いの最高値売りなどという芸当は不可能ですが、「天底アナライザー」を使えば、「目先の底」と「目先の天」をきっちりとらえることが可能になり、勝率はグンと高くなります。

右図①の「はらみ」と②の「切り返し」の2パターンが「目先の底」で、買い仕掛けのシグナル点灯と判断することができます。

また、③のパターンは「はらみ」と「切り返し」を組み合わせた「はらみ上放れ」ですが、これも買い仕掛けの良いポイントになります。

「はらみ」「切り返し」や「はらみ上放れ」であると同時に、未来の窓の四次元足(予測足)が連続ピンクになるのを先読みしていることが大切です。

9.「はらみ」と「反転」パターンが目先の天

次は、買い仕掛けをしたあとの手仕舞い(利食い)のポイントを紹介しましょう。この場合、買い仕掛けをした時の「目先の底」に対して、「目先の天」が手仕舞いのポイントになります。

右図①の「はらみ」と②の「反転」の2パターンが「目先の天」で、手仕舞いのシグナル点灯です。

ピンクの長い影足が出たあとの「はらみ」や、上昇トレンドのなかで「はらみ」の数が3~5回出ると、「目先調整もみ合い」となった可能性が高くなります。こうなれば、迷わず手仕舞いしましょう。

増田足はローソク足にありがちなダマシを極力排除する仕組みになっていますので、早すぎる手仕舞いを防ぎ、たっぷり利幅を稼ぐことが可能になります。売り仕掛けと買い戻しのポイントは、「目先の天(はらみ、反転)」のポイントで売り仕掛けを行ない、「目先の底(はらみ、切り返し)」で買い戻しとなります。

実際の売買においては、これらのパターンに加えて影足の長さや「はらみ」の回数も参考にすると勝率が高まります。

10.先読みチャートの足の色で売り買いを仕掛ける

増田足のチャートの先に、灰色で覆われた部分があります。これが、「未来の窓」です。そのなかに、四次元足(予測足)が描かれています。分足では6種類の足(1分足から30分足まで)すべてに対応して表示されますが、右図は3分足のものです。

未来の窓に表示された1本目の足の色は、およそ80%以上の確率で読みが的中しますので、心強い味方となります。増田足の基本は「ピンクは上昇」、「ブルーは下降」ですから、ピンクの足が連続して出ていれば買い仕掛け、ブルーの足が連続して出ていれば売り仕掛けの成功率が高まることになります。特に、最初の2~3本が大切です。

右図のケースでは、ブルーの3分足が6本連続したあと、3分足はピンクに変わると同時に「はらみ上放れ」となりました。ここはまさに、絶好の買い仕掛けのポイントと判断することができます。

さらに、未来の窓を見ると、この後も3分足はピンク(上昇)が続くと読んでいるわけですから、このような場合では思い切って買いを入れてみましょう。

11.ストキャスティクスを確認して売買する

ストキャスティクスとは、売られすぎ、買われすぎに着目したもので、今の価格がこれまでの値動きに照らしあわせて、どのような位置にあるのかを示すものです。

難しい計算式はさておき、一般的には80%以上が買われすぎ、20%以下が売られ過ぎといわれています。ストキャスティクスは、ファーストとスローの2種類があります。ファーストは動きが激しすぎるため、スロー・ストキャスティクスのほうが使いやすくお勧めです。

ただ、上昇トレンドが長く続くと80%以上の高い水準の数値が張りつき、逆に下降トレンドが長く続くと20%以下の低い水準の数値が張りついてしまう弱点もありますから、注意が必要です。

右図のケースでは、割安とされる20%割れから、黄色い線で表示された「%D」が上を向き、ピンクの線で表示された「%SD」を上回ってきました。数値を見ると、「%D」が33.33、「%SD」は22.22です。ここは、買い仕掛けのチャンスと見ていいでしょう。

12.ボリンジャーバンドを併用して勝率アップ

ボリンジャーバンドは米国のジョン・ボリンジャーが開発したテクニカル手法で、分類としてはトレンド系です。ボリンジャーバンドは価格変動の状況を表しますので、バンドが収縮している時はボックス圏、バンドが拡大している時は大きなトレンドが形成されている時です。バンドの拡大は、価格変動の拡大ともいえます。

右図の①をご覧下さい。上下のバンドの幅が拡大している時には、上のバンドに価格が到達した時に売り、下のバンドに価格が到達した時に買いとなります。

②の部分は、上下のバンドの幅が縮小している時のものです。上下のバンドのどちらかを抜けた場合には、その抜けた方向への勢いが強いと判断できますから、抜けた方向への順張りで対処します。ボリンジャーバンドの上のバンドを価格が上抜いた時に買い、下のバンドを価格が下抜いた時に売りとなります。

増田足は25本足を中期足(基準足)にしていますので、ボリンジャーバンドと相性がよく、両者を併用すれば勝率アップにつながるでしょう。

13.ギャップアップ、ギャップダウンを狙った取引

ここからは、スイングトレードで儲ける実践的な方法について考えてみましょう。ネックになるのは、翌日や前場、後場の間のギャップアップ、ギャップダウンです。先物の場合は、大引けから夜間取引が始まるまでのギャップアップ、ギャップダウンもあります。

「ミニ先物」のケースでは、100円以上動くこともよくありますから、ポジションを持ち越す場合は、どの程度までリスクを取れるのかを明確にしてトレードを行なわないと思わぬケガをします。

日本市場の取引時間が終了したあと、ニューヨーク市場で相場が大きく動いても、翌日の9時までは何もできません。

「ミニ先物」を10枚買い持ちしていて、翌朝、買値より100円下がれば10万円の損失です。200円なら損失額は20万円に膨らみます。寝ている間に10万、20万損することになります。

リスク管理が不十分だと、あっという間に市場から撤退ということになりかねません。自分の抱えるポジションで、仮に明朝100円動いたらいくらの損失になるのか、またそのリスクを許容できるのかどうかを、よく考えて取引して下さい。

しかし、リスクがある反面、思惑どおりに動けば大きな利益を狙えるのもスイングトレードの魅力ですから、このギャップアップ、ギャップダウンを想定した取引が重要になります。

日足だけでなく、30分足チャートをよく見ながら、トレンドに乗った取引を行なって下さい。トレンドに反した取引はリスクが大きすぎます。もし、思惑が外れた場合は、すみやかに手仕舞いすることです。

14.スイングトレードは30分足を有効活用する

ポジションを翌日以降に持ち越すスイングトレードでは、日足チャートを見て取引するのが一般的だと思われているようです。しかし、日足チャートよりもトレンドの変化を敏感にとらえることができるチャートとして注目されているのが「30分足チャート」です。

5分足などでは変化が激しくスイングトレードには不向きですが、30分足ではトレンドがかなりゆやかになるため、スイングトレードに適した足型を示してくれます。

30分足チャートは証券会社の発注ソフトなどではほとんど採用されていないようですが、増田足のソフトには装備されています。30分足チャートをベースに取引している個人投資家はまだ少ないようですが、トレンドが発生した場合、スイングトレードおいて“絶大なる威力”を発揮します。

一番簡単な買いタイミングは、3本足のピンク転換で買い、ブルー転換で手仕舞いすることです。30分足の場合、25本足、75本足だけでなく、短期足である3本足でも足の色はある程度続くことが多いですから、3本足の変化に着目した売買手法をまずマスターしてみて下さい。

15.「25影足」「75影足」でトレンドを判断する

増田足は「トレンドがつかみやすく、トレンドの転換点が分かりやすい」ことが大きな特長です。トレンドの転換点は、「影足」を活用するとより分かりやすくなります。影足とは、増田足の実体部分とその時の終値を結んだ矢のことです。

3本影足では、目先の転換点をとらえ、中長期の影足である25本影足、75本影足を入れるとピンク、ブルーのトレンドがよりはっきり分かります。ピンクの領域は上昇トレンド、ブルーの領域は下降トレンド、ピンクとブルーが交互に現れているケースはもみ合いです。

「トレンドに乗る」「トレンドに逆らわない」ことが投資の基本ですが、そのトレンドが上昇か下降か、もみ合いかは影足を見れば一目瞭然です。

右図は30分足に25本影足を入れたチャートです。ブルーとピンクの領域が、「すだれ」状になっていることが分かると思います。2月26日の19時に25本足がピンクに転換し、その後3月2日の10時まで上昇トレンドを続けています。

2月26日の19時まではブルーの領域、その後はピンクの領域です。ブルーの領域は売り方有利、ピンクの領域は買い方有利と判断します。

16.「30分足」とMACDを組み合わせて使う

スイングトレードにおいては、30分足チャートとMACDを組み合わせて判断するのも有効な方法です。MACDがシグナルをゴールデンクロスすれば買い、デッドクロスすれば売りという見方が一般的ですが、増田足チャートではヒストグラム(MACDとシグナルの差)を表示することもできます。

右図をご覧下さい。2月26日の19時すぎにMACDがシグナルを上抜きました(ゴールデンクロス)ので、買いのチャンスと判断します。その後、3月1日の19時30分すぎにデッドクロスしましたので、ここで素早く手仕舞いです。

また、ヒストグラムがプラス圏で減少に転じたポイントにも注目しましょう。MACDとシグナル差が減少したということは、上昇の勢いが減ったと理解できます。3月1日にヒストグラムが12.13から11.83に減じており、ここが早めの手仕舞いを検討すべきポイントです。

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